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頭痛シリーズ(3)

2015.01.29

【緊張型頭痛/症例】60歳 男性
デスクワークの仕事をしている。以前より肩こりがあり、時々首こりと頭痛が起こる。頭痛は後頭部から側頭部にかけて締め付けるような頭痛でヘルメットをかぶっているように感じることもある。近くの病院で精密検査を受けたが異常はなかった。病院でもらった薬を飲んでも良くならないため、マッサージや針治療にも通っている。

 

【解 説】
普段から肩こりがあり、悪くなるとだんだん首こりから頭痛になるパターンが典型です。緊張型頭痛は頭部の筋肉が酸素不足になり、悲鳴を上げている状態です。日常生活でのストレスが非常に多かったり、また上手にストレスを発散できていない事が原因で交感神経が異常緊張し頭部の血流不足を引き起こします。頭の外側が痛いのですから、内側を検査しても異常は見つかりません。血流不足が原因なので、マッサージや入浴で血流が改善すれば2時間位は楽になります。

 

治療は肩、首、頭の血流不足を改善することです。要するに、肩こりのコントロールが最も重要になります。ストレスの原因を減らす努力をしましょう。また50歳を超えてくると、動脈硬化性疾患(高血圧症、糖尿病、高脂血症)も同時に治療する必要があります。

 

<生活習慣の改善>
ストレスを減らす、肩関節の運動

 

<治 療>
星状神経節ブロック、キセノン照射、鎮痛薬、抗うつ薬、漢方薬、動脈硬化性疾患の治療

頭痛シリーズ(2)

2015.01.29

【片頭痛/症例】25歳 女性
十代の頃からこめかみにズキンズキンの頭痛があり、生理が始まる前後には必ず起こる。ひどいときには吐き気を伴う。頭痛が起こる直前に目の前がチカチカする。頭痛が起こっているときは光がまぶしく、周りの音がうるさく聞こえる。最初のうちは市販薬で治っていたが、今は2錠飲んでも治らないだけでなく、悪くなることもある。

 

【解 説】
これは片頭痛の典型です。
片頭痛は頭の中の血管の痛みなので、ズキンズキンと拍動しています。女性の場合、ホルモンバランスと関連があるため生理痛が強い人に片頭痛は多い傾向にあります。前兆はある人もあればない人もあります。光過敏と音過敏も伴うことがあります。市販薬は月に1,2回程度の服用であればかまいませんが、10回を超えてくると逆に頭痛の程度も強くなり回数も増えてしまいます。

 

片頭痛は”holiday headache”(休日の頭痛)とも言われており、気が緩んでいるときに良く起こります。またアレルギー性疾患(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎)や消化器疾患(逆流性食道炎、過敏性腸症候群)がある場合は同時に治療していくこともあります。

 

頭痛の中でも特に片頭痛は通常の市販薬の長期服用で難治性になりますので、病院で処方される適切な薬を服用するようにして下さい。

 

<生活習慣の改善>
市販薬の禁止、チョコレート、柑橘類、アルコールなどの禁止、規則正しい生活

 

<治 療>
星状神経節ブロック、キセノン照射、トリプタン製剤(片頭痛の特効薬)、ロイコトリエン拮抗薬(片頭痛の予防薬)、漢方治療(生理痛などのコントロール)

頭痛シリーズ / 片頭痛と緊張型頭痛

2014.12.24

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みなさん、こんにちは。
日本人の5人に1人は頭痛で悩んでいるといわれています。
しかしそのほとんどの人が病院には行かず、市販薬で対処しているのが現状です。
また困ったことに頭痛に関する知識が乏しく、あまり治す気のない医師が多いのも事実です。
頭痛にはいろいろな頭痛があってそれぞれ治療方法も異なりますので、
頭痛に精通している医師にかかりましょう。

 

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【片頭痛と緊張型頭痛の特徴】
頭痛の90%以上がこの2つです。

それぞれ特徴がありますので、3分程度の問診で診断できます。また両方の頭痛がある場合もあります。どちらの頭痛も慢性的に起こっていることが多く、生活習慣の改善が非常に重要です。要するに〝頭痛が起こったらどうすればいいか〟も大事ですが、出来るだけ起こさないようにコントロールすることが治療の第一歩となります。
いずれにしても、まずは頭痛を診断し適切な治療を受けるようにしましょう。

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